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Salesforce Marketing CloudとPardotを徹底比較、自社に合うのは?(Vol.61)

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皆さんはSalesforce社が提供しているMA(マーケティングオートメーション)ツール、マーケティングクラウド(Marketing Cloud)とパードット(Pardot)についてご存知でしょうか?「マーケティングクラウド(Marketing Cloud)とパードット(Pardot)なにが違うの?」、「自社にはどちらが適している?」など本記事ではマーケティングクラウド(Marketing Cloud)とパードット(Pardot)についての解説や違いについて分かりやすく解説していきます。

※マーケティングクラウド(Marketing Cloud)とパードット(Pardot)は現在、マーケティングクラウドエンゲージメント(Marketing Cloud Engagement)とアカウントエンゲージメント(Account Engagement)に製品名を変更しております。本記事では、マーケティングクラウドエンゲージメント(Marketing Cloud Engagement)とアカウントエンゲージメント(Account Engagement)の新名称を用いて解説していきます。

Marketing Cloud Engagement(旧:Marketing Cloud)とは

Marketing Cloud Engagement(旧:Marketing Cloud)は、セールスフォースドットコム社が提供するB to Cに特化した(集客支援に特化した)MAツールです。マルチチャネル(メール、SMS、Web広告、LP(ランディングページ)、SNS)かつマルチデバイス(PC、スマートフォン)でOne-to-Oneマーケティングの自動化を実現できます。また、MAの枠組みを超えてデジタルマーケティングを拡張できる機能が多数あります。

Marketing Cloud Engagement

Marketing Cloud Engagement(旧:Marketing Cloud)の管理画面

Marketing Cloud Engagement(旧:Marketing Cloud)の主な機能は以下の6つです。

  • Email Studio
  • Mobile Studio
  • Contents Builder
  • Automation Studio
  • Journey Builder
  • Advertising

それぞれの機能について解説していきます。

Email Studio

Email Studioでは、収集した顧客データから属性や行動履歴などでセグメントされた顧客情報を管理します。また、作成したメールを一括送信する設定が簡単にできます。

Mobile Studio

Mobile Studioでは、SMS、アプリのプッシュ通知、LINEなどから顧客のモバイル端末にメッセージを送信することができます。

Contents Builder

Contents Builderでは、メール文面やSMSの文面、ランディングページの作成・管理、画像ファイルなどのコンテンツの管理を行えます。

Automation Studio

Automation Studioでは、収集した顧客データをSQLやフィルター機能、外部システムとの連携などのアクティビティによって属性や行動履歴などでセグメントやデータテーブル間の結合、加工、CSV形式での抽出等を自動化することができます。Automation Studioでセグメントしたデータを用いてJourney Builderによってメール配信をおこなう流れが一般的です。

Journey Builder

Journey Builderでは、Email StudioやMobile Studioなどで設定するあらゆるチャネル(メール、SMS、アプリのプッシュ通知、LINEなど)のフローをドラッグアンドドロップで、いつ、誰に、どのメールやプッシュ通知を顧客に送信するのかマップで視覚的に設定できます。つまり、カスタマージャーニーの運用の自動化を簡単に設定することができます。

Advertising

Advertisingでは、デジタル広告キャンペーンの作成と管理をします。
Google広告やFacebook広告などの複数の広告チャネルを一元管理します。また、広告の表示回数、クリック数、コンバージョン数などをリアルタイムで追跡できます。追跡することで、顧客に対して関連度合いの強い広告のみを表示するなど広告におけるOne-to-Oneマーケティングを自動化および強化できます。

Salesforce Marketing Cloud Engagement運用ガイドブック
効率的なライセンスの使い方

Account Engagement(旧:Pardot)とは

Account Engagement(旧:Pardot)は、セールスフォースドットコム社が提供するB to Bに特化した(商談成立支援に特化した)MAツールです。機能を最小限にし、とてもシンプルで扱いやすくなっております。特徴として、一般的なMAツールにはないレポーティング機能が実装されております。Account Engagement(旧:Pardot)1つでリード(見込み客)獲得から商談成立までの一連のプロセスのPDCAサイクルを回すことができます。

Account Engagement

Account Engagement(旧:Pardot)の管理画面

Account Engagement(旧:Pardot)の主な機能は以下の6つです。

  • Engagement Studio
  • ランディングページ、フォーム作成機能
  • Webトラッキング機能
  • スコアリング機能
  • グレーディング機能
  • レポーティング機能

それぞれの機能について解説していきます。

Engagement Studio

Engagement Studioでは、メール配信予定の顧客の属性情報と顧客の行動(メール開封の有無、特定URLのクリック有無、フォーム登録の有無、ファイルダウンロード有無など)から細かい分岐条件をメールシナリオに設定できます。簡単にOne-to-Oneマーケティングの自動化ができ、さまざまな顧客に合わせた最適なアプローチが可能になります。

ランディングページ、フォーム作成機能

ランディングページ、フォーム作成機能では、Account Engagement(旧:Pardot)上でランディングページとフォームを簡単に作成できます。Webサイトに訪れた顧客のリード生成に役立ちます。
Webトラッキング機能では、Account Engagement(旧:Pardot)のキャンペーンごとにトラッキングコードが生成されます。トラッキングコードをWebサイトに埋め込むことで、ある顧客が自社のWebサイトに頻繁に訪れているとったことを確認できます。

スコアリング機能

スコアリング機能では、顧客の行動に基づいてスコアを付ける機能です。例えば、メール開封+1点、特定のURLクリック+1点、ファイルダウンロード+5点など顧客の行動によって加算されるスコアを予め設定しておくと、顧客の関心度を判断できます。

グレーディング機能

グレーディング機能では、自社にとって顧客がどの程度ターゲットとして適しているか13段階(F~A+)で表現する機能です。例えばこちらもスコアリング機能と同様に会社規模がマッチしたら+1、役職がマッチしたら+1/2など予め設定することで、顧客がターゲットとしてどの程度適しているのか判断できます。

レポーティング機能

レポーティング機能では、メールの開封率やクリック率を視覚的に把握するだけでなく、様々な観点のレポーティング機能があります。例えばキャンペーンごとの費用対効果(コストやリード数、商談数、売上)やパイプラインごとの顧客数やMQL、SQL、受注数などを把握することができます。必要な情報を簡単に見やすい形で分析することが可能になります。

比較してみた違いは?

Marketing Cloud Engagement(旧:Marketing Cloud)とAccount Engagement(旧:Pardot)の違いを以下の比較表にまとめました。

Marketing Cloud Engagement(旧:Marketing Cloud)

Account Engagement(旧:Pardot)

特徴 集客型ビジネス向け(BtoC) 商談型ビジネス向け(BtoB)
Salesforce コア製品との連携 Marketing Cloud Connectにより連携が可能 Account Engagement導入時に連携済み
レポーティング 施策ごとのレポーティングのみ 見込み客の行動履歴やROIをビジュアルなダッシュボードで確認可能
拡張性 APIで他システムとの連携が可能 主に既存のテンプレートやフォームを利用
チャネル メールやSNS、SMS、Web、アプリプッシュなど 主にメールのみ

まとめ

「Marketing CloudとPardot違いを徹底比較」と題しまして、ご紹介してまいりました。Salesforceが提供するMAにはB to Cに特化したMarketing Cloud Engagement(旧:Marketing Cloud)とB to Bに特化したAccount Engagement(旧:Pardot)の2種類が有ります。それぞれ高いレベルで企業のマーケティング業務の効率化と生産性の向上を図り、営業力を強化できます。

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