皆さんはセールスフォースマーケティングクラウド(Salesforce Marketing Cloud)についてご存知でしょうか?「MAツールなのは分かるけどなにができるの?」や「Salesforce Marketing Cloudの強みはなに?」などMAツール導入の決め手に悩んでおられる方も多いと思います。本記事ではセールスフォースマーケティングクラウドの主要な機能について紹介し、分かりやすく解説していきます。
※セールスフォースマーケティングクラウド(Salesforce Marketing Cloud)は現在、マーケティングクラウドエンゲージメント(Marketing Cloud Engagement)に製品名を変更しております。本記事では、セールスフォースマーケティングクラウド(Salesforce Marketing Cloud)の旧名称を用いて解説していきます。
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目次
Salesforce Marketing Cloud Engagement(旧:Marketing Cloud)は、セールスフォース社が提供するB to Cに特化したMAツールです。マルチチャネル(メール、SMS、Web広告、LP(ランディングページ)、SNS)かつマルチデバイス(PC、スマートフォン)でOne-to-Oneマーケティングの自動化を実現できます。また、MAの枠組みを超えてデジタルマーケティングを拡張できる機能が多数あります。
Salesforce Marketing Cloud Engagement(旧:Marketing Cloud )の管理画面
セールスフォースドットコム社が提供するMAツールはもう一つあります。B to Bに特化したAccount Engagement(旧:Pardot)です。機能を最小限にし、とてもシンプルで扱いやすくなっております。特徴として、一般的なMAツールにはないレポーティング機能が実装されております。Marketing Cloud Engagement(旧:Marketing Cloud)1つでリード(見込み客)獲得から商談成立までの一連のプロセスのPDCAサイクルを回すことができます。
Marketing Cloud Engagement(旧:Marketing Cloud)とAccount Engagement(旧:Pardot)の違いを以下の比較表にまとめました。
Marketing Cloud Engagement(旧:Marketing Cloud)
Account Engagement(旧:Pardot)
Salesforce Marketing Cloud Engagement運用ガイドブック 効率的なライセンスの使い方
Salesforce Marketing Cloud Engagementの主な機能は以下の6つです。
それぞれの機能について解説していきます。
Email Studioでは、収集した顧客データから属性や行動履歴などでセグメントされた顧客情報を管理します。また、作成したメールを一括送信する設定が簡単にできます。
Mobile Studioでは、SMS、アプリのプッシュ通知、LINEなどから顧客のモバイル端末にメッセージを送信することができます。
Contents Builderでは、メール文面やSMSの文面、ランディングページの作成・管理、画像ファイルなどのコンテンツの管理をおこなえます。
Automation Studioでは、収集した顧客データをSQLやフィルター機能、外部システムとの連携などのアクティビティによって属性や行動履歴などでセグメントやデータテーブル間の結合、加工、CSV形式での抽出等を自動化することができます。Automation Studioでセグメントしたデータを用いてJourney Builderによってメール配信をおこなう流れが一般的です。
Journey Builderでは、Email StudioやMobile Studioなどで設定するあらゆるチャネル(メール、SMS、アプリのプッシュ通知、LINEなど)のフローをドラッグアンドドロップで、いつ、誰に、どのメールやプッシュ通知を顧客に送信するのかマップで視覚的に設定できます。つまり、カスタマージャーニーの自動化を簡単に設定することができます。
Advertisingでは、デジタル広告のキャンペーンを作成して管理をします。 Google広告やFacebook広告などの複数の広告チャネルを一元管理します。また、広告の表示回数、クリック数、コンバージョン数などをリアルタイムで追跡できます。追跡することで、顧客に対して関連度合いの強い広告のみを表示するなど広告におけるOne-to-Oneマーケティングを自動化および強化できます。
Marketing Cloud Connectとは、Sales Cloud や Service Cloud、Experience Cloudといったセールスフォース社が提供するコア製品とMarketing Cloudを連携するコネクタです。 Marketing Cloud Connectを用いることで以下の4つを実現できます。
それぞれ解説していきます。
オブジェクト同期では、Salesforceのコア製品の「取引先責任者」などのオブジェクト項目をMarketing Cloudに連携できます。連携される項目のデータについてBoolean型項目の値によってフィルターを掛けることが可能です。
一括メール配信では、Salesforceのコア製品にてセグメントしたお客さまに対して、Marketing Cloudから一括でメール配信をおこなう様に設定できます。もちろんMarketing Cloud内でセグメントしてメール配信することも可能です。
配信結果連携では、Marketing Cloudにてメール配信した結果をコア製品側のレコード項目に反映できます。
Journey BuilderからSalesforceコア製品レコードの作成/更新では、例えば、Journey Builderのアクティビティからコア製品側の取引先責任者オブジェクトのレコードを作成/更新できます。
「Salesforce Marketing Cloud Engagementとは?主要機能を解説」と題しまして、ご説明してまいりました。Salesforce Marketing Cloud Engagement(セールスフォースマーケティングクラウドエンゲージメント)は、セールスフォース社が提供するB to Cに特化したMAツールです。マルチチャネル(メール、SMS、Web広告、LP(ランディングページ)、SNS)かつマルチデバイス(PC、スマートフォン)でOne-to-Oneマーケティングの自動化を実現できます。また、MAの枠組みを超えてデジタルマーケティングを拡張できる機能が多数あります。
Salesforce Marketing Cloud Engagement(セールスフォースマーケティングクラウドエンゲージメント)の主な機能は以下の6つです。
それぞれの機能を用いることでマルチチャネルに対応した質の高いOne-to-Oneマーケティングを自動化することができます。
Marketing Cloud Connectとは、Sales Cloud や Service Cloud、Experience Cloudといったセールスフォースドットコム社が提供するコア製品とMarketing Cloudを連携するコネクタです。 Marketing Cloud Connectを用いることで以下の4つを実現できます。
ここまで「Salesforce Marketing Cloud Engagementとは?主要機能を解説」と題して解説を進めてきました。電通総研では多くのお客様へのご支援の実績があり、コンサルティングからシステム導入、運用支援までさまざまなご相談に対応可能です。デジタルマーケティングについてご検討の際はご相談下さい。
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