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20240129ARとIoTをフィールドサービス業務で使う3つのポイント(Vol.60)

電通総研は、お客様のDX推進のためのシステム導入やサポートを数多く実施しています。その1つが、ARの導入支援です。皆さん、言わずとも知れたあるキャラクターを街中で探すスマートフォン向けゲームアプリなどでARに触れた方も多いのではないでしょうか?

今回はARの紹介から1歩進んでARを業務で活用するポイントを3点ご紹介します。
おさらいになりますが、ARとは、Augmented Reality(オーグメンティッド・リアリティ)の略であり、現実世界の情報にバーチャルな情報を視覚的に重ね現実環境を拡張する技術のことです。

VR(バーチャルリアリティ)という言葉もよく耳にしますが、VRは、コンピュータ上に人工的な環境を作り出し、時間や空間を超え、あたかもそこにいるかのような感覚を体験できる技術で、「仮想現実」とも言われます。VRは現実世界とは切り離された仮想世界に入り込みますが、ARはあくまで現実世界が主体です。

ARは、エンターテイメント、ゲームなど、コンシュマー向けサービスに広く利用されていますが、近年では製造業、建設業などさまざまな企業のビジネス領域で利用されています。視覚的に理解させることができる技術なため、DX支援はもちろん、多言語化やSDGsの一環としても取り組まれることも多くなっており、ARを用いたビジネスの支援が増えてきています。

ARの例

1点目は「どの分野でARを活用するか?」です。

まず、ARがビジネスのどの分野に利用されていると思われますか?ARソリューションを提供しているPTC社の調査によると、ARは多くの業務で利用されていますが、最も利用されているのは、「サービス」と「製造」という結果になっています。実際に機器の設置や修理、メンテナンスなど現場での作業を伴う業務領域での活用が進んでいます。

必ずしも皆さんの会社でも同じではないと思いますが、適用できる業務と課題を洗い出し、効果が大きい業務を中心に取り組むことが良いと考えます。取組みやすい業務から始めることも一つの手ではありますが、効果が大きい業務で取り組む方が最終的には費用対効果を得やすいと考えます。是非、皆様の業務の中で、ARを適用できる業務を検討してみてください。

ただ、ARは新しい技術でもあるので、いざやってみると、できないことが多いかもしれません。導入時に費用対効果を算出した結果、PoC止まりで、本格適用には至らないケースも多いのも事実です。しかし、今までやってきた業務を「まずは、ARでできるかやってみよう!」というマインドもARに取り組むには必要ではないでしょうか?
技術は日進月歩で向上している領域なので時間が経つことで、機能追加・改善で技術的に解決できる時がすぐに来るかもしれません。

Survey of PTC’s customers

Survey of PTC’s customers, January 2019, n=723, top 84% of use cases, average of ~5.4 use cases per respondent

フィールドサービスソリューション ARガイドブック
~ARを活用してフィールドサービス業務の効率化を実現~

2点目は「ARの利用環境を考慮!」です。

ARは現場で利用するコンテンツがとても多いです。その点がVRと最も違う点かもしれません。もちろん設計現場の利用、コンテンツ開発時はオフィス内で利用すると思いますが、屋外、工場、クリーンルームなど様々な現場で利用されます。

その結果、日光、ネットワーク、場所などの影響を考慮する必要があります。また、工場内の配置転換、工事現場の進捗による遮蔽、植栽の成長や落葉など利用時の時系列変化も考慮する必要があります。
さらに、AR活用するデバイスの制約も検討する必要もあります。デバイスの処理能力はもちろん、その他にも利用する場所の条件から、防水/防塵/防油性、ハンズフリー、音声制御、バッテリーの持ち時間なども考慮する必要があります。

アプリケーション面以外にも検討する項目が多く大変ですが、これらの問題を整理すると、おのずとARソリューションに求める要件や機能が整理されていきます。

フィールドサービスソリューション IoTガイドブック
~IoTを活用してフィールドサービス業務の効率化を実現~

3点目は「小さくコンテンツ開発を始めよう!」です。

開発時は、要件を中心にコンテンツ開発を進めます。確立された技術や分野であれば、綿密に要件定義をすることで十分なシステムに仕上げることができます。

ただ、xR *分野は利用している分野や事例も少ないことから、システム的な要件を整理しづらい傾向にあります。また現場に適用しないと気づかない点もあると思います。技術面が日進月歩のところもあり、参考にできるベストプラクティスや要件にピッタリと合うソリューションが無いかもしれません。

そのため、検討時に最善な方法で小さく始め、トライ&エラーを繰り返しながら、利用者を増やし、適用領域を広げ拡大していく方法をおすすめします。トライを続ける中で活用のためのノウハウが蓄積され、新しい活用方法が見つかる可能性もあります。活用領域を広げていく段階のどこかのタイミングで最適なソリューションが変わることもあります。その場合は、方向転換して進めるといった柔軟さもこの領域の取り組みには重要ではないでしょうか。

* VR、MR、AR の技術を総称して、xRと呼ばれます。

参考となる動画
これまで、3つのポイントについて、ご説明してきましたが、「百聞は一見に如かず」、参考となる動画を紹介します。ISIDが取り扱っているソリューションの1つにPTC社のVuforiaがあります。Vuforia製品には、用途や開発形態に応じたAR製品がラインナップされていますが、今回は、ノーコード、ローコードの2つの製品の動画を紹介します。

①Vuforia Instruct

Vuforia Instructは、ノーコードかつSaaSで利用できるクラウドのソリューションです。SaaSサービスであるためインフラ面を気にせず、かつUI上から動画、画像、テキスト情報を組み合わせるだけでアプリケーションを作成できます。

②Vuforia Studio

Vuforia Studioは、ローコードで開発できるソリューションです。プラットフォーム製品のため、幅広い分野に適用することが可能です。また、IoTプラットフォームであるThingWorxを併用することで、他製品とも連携できる特徴もあり、他システム、IoTデータと連携したアプリケーションを作成、管理できます。

PTC社の製品紹介ページ
https://www.ptc.com/ja/products/vuforia/vuforia-studio

まとめ

電通総研では、ExRC(エンタープライズxRセンター)、イノラボなどでもxRに精通した技術者、業務改革を得意とするコンサルタントが多数在籍しております。ARを使ってみよう!と考えている方、業務改革にxRが活用できるかも?どこから対応すれば?などと考えている方がいらっしゃいましたら、是非、一度、お声がけ下さい。

ExRC :https://isid-exrc.jp/
イノラボ :https://innolab.jp/

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