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セールスフォース導入にかかる料金っていくら?費用早わかりガイド(Vol.39)

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CRM/SFAシステムで世界一のシェアを誇るセールスフォース。自社の既存システムの更改や新規導入のタイミングで、セールスフォースを検討される方も多いかと思います。そして、自社で想定している要件や導入規模だと、どういうライセンスが適していて、その費用や価格、料金はくらいになるのだろう?と考えるのは自然な姿です。セールスフォースのページを見てみたものの複雑で、横文字ばっかりでよくわからない…というシチュエーションに陥った方も同じくらい多いと思います。かくいう私もその一人でした。

Salesforceの導入には初期にライセンス費用(アドオンも含む)と導入費用(カスタマイズも含む)が必要になりますが、本記事では、ライセンス費用を対象にして、①ライセンスの種類と価格体系 ②ライセンス以外にかかる費用 ③エディション検討の際の注意点 の3点に焦点を当て、わかりやすくご紹介をしていきます。

セールスフォースにおけるライセンスの種類と料金体系

セールスフォースのライセンスの契約は「エディション」と呼ばれる単位で分かれています。エディションの種類は製品により異なりますが、本記事では、セールスフォースの主なプロダクトである「Sales Cloud」「Service Cloud」及び「Marketing Cloud」について、それぞれのエディションの特長と料金体系についてご紹介します。

エディションごとの特長:Sales Cloud及びService Cloud

Sales CloudとService Cloudで選択可能なエディションは以下の4種類(共通)です。

Essential:小規模ユーザー向けのエディションです。最も安いですが、その分使用できる機能も少なく複雑な管理はできません。また、利用ユーザー数が制限されています(最大10ユーザー)
Professional:使用できる機能がEssentialよりも多いエディションですが、使用できる機能のいくつかについては、数に上限があるため(例:作成可能なロール/権限の数が2つまで など)、導入にあたっては十分な事前検討が必要です。
Enterprise:ほとんどの機能を制限なく利用できるエディションです。Salesforce公式でも、最も利用されているエディションと謳われています。
Unlimited:最も高価なエディションです。すべての機能が利用できます。

エディションごとの特長:Marketing Cloud

Marketing Cloudで選択可能なエディションは以下の3種類です。

Pro:基本的な機能を持つエディションです。Sales Cloud/Service Cloudとの連携は
このエディションでも可能です。
Corporate:Proの機能に加え、ワークフローの自動化やモバイルSNSへの対応などの機能が
追加されたエディションで、最も利用されています。
Enterprise:Corporateの機能に加え、複数のチャネルの予測や高度なレポートの機能など
マーケティングに活用できるよりリッチな機能が追加されたエディションです。

料金体系

各エディションの料金体系は以下の通りです。

<Sales Cloud/Service Cloud>

Essential Professional Enterprise Unlimited
\3,000 \9,000 \18,000 \36,000

上記表に記載の金額は、1ユーザーあたり/月額の金額です。
例えばProfessionalエディションを100人が使用する場合の毎月のランニングコストは
\9,000×100 =\900,000となります。

<Marketing Cloud>

Pro Corporate Enterprise
個別見積もり

Marketing Cloudについては、決まった金額がなく、どのエディションを導入する場合においても、必要機能や規模感など鑑みたうえで都度見積もる、ということになります。

ライセンス以外にかかる費用

Salesforceの導入にあたり、ライセンス以外に発生しうる費用としては、以下が挙げられます。ただし、これらはあくまでアディショナルな機能であり、必須ではありません。
実際に導入するかどうかは、自社の業務、要件と相談して決める形になります。

ライセンス以外に発生する費用

1. 追加アドオン

セールスフォースの導入に際しては、基本のライセンスに対し、追加で様々なアドオンを行い機能強化することが可能です。その際、各アドオンに追加で費用が発生します。
例)
Sales Cloud Einstein(AIによる商談分析機能):\6,000/ユーザー/月

2. APP Exchange

「App Exchange」とは、セールスフォースが提供しているマーケットプレースのことです。様々な企業が、自社で開発したアドオン機能や便利なツールをAPP Exchange上に多くアップされています。標準機能で足りない機能を補完したい場合にはAPP Exchangeで探してみるのがおすすめです。
前述の「セールスフォースのライセンスに付随する追加アドオン」にもない機能がありますが、こちらも有償です。

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導入エディション検討に際しての注意点

Salesforceのライセンス体系と金額がわかれば、次は「どのエディションを導入するか」を検討していくことになりますが、そこにはいくつかの注意点があります。

エディション検討にあたっての注意点

1. 複数製品の導入の場合、それぞれのエディションを合わせないといけない

セールスフォースでは、例えば営業部ではSales Cloudを、カスタマサポート部ではService Cloudを導入、といった具合に、複数製品を同時に導入することが可能です。ただし、その場合、導入するプロダクトのエディションは合わせる必要があります。

つまり、Sales CloudでEnterpriseエディションを導入したら、仮に「Service Cloudでそこまでの機能は不要」といった場合でも、Sales Cloudと同じEnterpriseエディションにしないといけません。

2. ダウングレードできない

一度導入したエディションについては、アップグレードはできますがダウングレードはできません。そのため「今後使うようになるかもしれないから、とりあえずできることが多いエディションを導入する」という考えではなく、「最低限の機能を持つエディションを導入、必要に応じアップグレードする」という考えで検討を進めるべきです。

3. 対応エディションが限定されている追加アドオンやAPP Exchangeがある

前述の追加アドオンやAPP Exchangeの中には、対応しているエディションに下限が設けられているものがあります。例えば、Sales Cloudの追加アドオンであるSales Cloud Einsteinは、Enterprise以上のエディションにしか対応していません。

エディションの検討の際は、これらの注意点を十分に考慮したうえで、導入時点で必要な機能を検討し、最適なエディションを選択して契約をする必要があります。

まとめ

「セールスフォース導入にかかる料金っていくら?費用早わかりガイド」と題して、ご紹介してまいりました。本記事では、セールスフォースの導入に際し発生が見込まれる費用や注意点についてご説明しました。最後まで読んでいただくことで、「セールスフォースのライセンスはどういう分け方をされているのか」「ライセンスのほかに費用は発生するのか」「導入にあたっての注意点はどういうものがあるか」について、ご理解いただけたかと思います。

本記事でも記載していますが、実際にどのライセンスを導入するかは、目的、自社の要件、規模など踏まえ、最適なものはどれか、というのを検討していく必要があります。そして弊社には経験豊富なコンサルタントが多数在籍しておりますので、お困りの際はぜひご相談ください。最後までお読みいただきありがとうございました。

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