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Salesforce(セールスフォース)って何ができる?機能を日本一わかりやすく解説(Vol.28)

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最近「Salesforce(セールスフォース)」という単語について社内でよく聞くようになりました。どうやら同業他社でも使っているみたいで、どういうものなのか気になっています。ただ、検索して出てくる紹介ブログを見ても、なんだか抽象的で横文字ばっかりで、そもそもどういうツールなのか、何ができるのか、いまいちよくわからない…こんなご担当の方、多いと思います。私も少し前まではそういった「よくわからない人」の一人でした。

そこで「Salesforce(セールスフォース)」というツールについて、①いったい何なのか ②何ができるのか ③どのようなユーザ向けか の3点にポイントを絞り、もともと「よくわからない人」だった私の視点から、できる限り難しい単語を使わずわかりやすくご紹介していきます。

そもそもセールスフォース(Salesforce)って何なの?

セールスフォース(Salesforce)とは、米国に拠点を置くSalesforce社の開発した顧客管理(CRM)・営業支援(SFA)システムの総称です。中小企業から大手企業まで広く活用されているセールスフォースの特徴とはどんなものなのでしょうか?確認してみましょう。

セールスフォースの特徴

  • 取引先や責任者といった顧客情報の管理や、見積書の発行、商品単価や受注記録の管理など営業支援を主な機能とするSales Cloud
  • 顧客管理の中でも、クレーム管理や問い合わせ対応など、カスタマーサポートに特化した機能を持つService Cloud
  • 市場の分析機能に長けたマーケティングツールであるMarketing Cloud

このような複数のサービスから成り立っており、用途に応じて適切なサービスを選んで導入することが可能です。また、○○Cloudという名前の通り、自社のサーバ内に構築する類のものではない、クラウドベースのアプリケーション(SaaS)であることも特長のひとつです。したがって比較的短い時間での導入が可能です。

同様の機能を持つシステムは他にも複数ありますが、セールスフォースは日本でも世界でもナンバーワンのシェアを誇っています。すなわち、日本のみならず世界で最も人気のあるシステムといっていいでしょう。

セールスフォースって何ができるの?

前述した通り、セールスフォースはソリューション全体としては「顧客管理・営業支援システム」なので、顧客情報の一元管理や営業業務の支援に活用することができます。顧客や商談の情報を可視化し、MA(マーケティングオートメーション)を活用、案件の獲得へつなげることも可能です。
しかし、「顧客管理・営業支援システム」である以上、このようなことはできて当たり前と言えます。そこで「セールスフォースで何ができるの?」について、少し掘り下げてご紹介いたします。

セールスフォースで何ができるの?

1. サービス間での情報の容易な連携

最初にご紹介しましたが、「セールスフォース」製品は「Sales Cloud」「Service Cloud」「Marketing Cloud」といった、それぞれ得意分野が異なる複数のサービスから成り立っています。そしてこれらは同じプラットフォーム(基盤)上に存在しているため、取引先や取引先責任者といったマスタデータや売上実績データなどについて、相互のサービス間で容易に連携させることが可能です。顧客との関係をより高度なものにしていくために、顧客に関する情報を連携して活用できることは大きなメリットになります。
同じ仕組みの上で様々な情報が連携できることは複数システムの情報を一つ一つ繋ぐ必要がなく、導入後の運用効率化に効果がある理由です。

例①:Sales Cloud上で登録された受発注データをMarketing Cloudに連携し、市場の動向分析などマーケティング活動に活用
例②:Sales Cloud上の案件の商談状況を把握し、見込みが厳しい領域へのマーケティングキャンペーンをMarketing Cloudで実施・運用

2. プログラミング知識不要なローコード開発

セールスフォースは、C#やJavaといったプログラミングの知識・経験がなくても、設定変更の延長のイメージで入力画面の新規作成やカスタマイズ(項目追加、位置の変更など)が行えます。また、データ分析用のレポートの作成なども、セールスフォースの画面上から簡単に行うことができます。
もちろん、コーディングを伴ういわゆるプログラム開発も可能ですが、それらに頼らずとも、概ねコーディングせずに実現が可能です。

3. AIを活用したデータ分析・予測

オプション機能(別途有料)のご紹介です。「Einstein(アインシュタイン)」と呼ばれる人工知能(AI)を導入することで、セールスフォースに蓄積されたデータをAIが分析し、導入サービスに応じた各種予測を高いレベルで行ってくれます。
例①:Sales Cloudに蓄積された売上データを分析、来年度の売上を予測
例②:Service Cloudに蓄積された顧客とのやり取りを分析、問い合わせに対して自動で応答

4. 他社が開発したアプリケーションを簡単に導入

セールスフォース用の様々なアプリケーションが集まっている、「AppExchange」というアプリケーションストアがあります。(無料・有料両方あり)
セールスフォース標準では持っていないような機能でも、このAppExchangeからアプリケーションを簡単に探せます。インストールは非常に簡単で、時間をかけずにすぐに実装することができます。

5. Chatterを併用して社内コミュニケーション向上

Chatter(チャター)は、Salesforceが提供する企業向けSNS・ビジネスチャットツールです。情報共有と社内コラボレーションを強化することが可能で、Salesforce上の情報を活用してインサイトの共有、アイデアの提案、チームの連携、フィードバックの提供などに利用することができます。メールを超えた社内コラボレーションを進めることができ、商談に関連した情報を関係者で共有しながらのコミュニケーションなど、業務の効率化や新しいアイデアの創出などが期待できます。

前述した「できること」はほんの一部であり、他にもできることはたくさんあります。セールスフォースを知るためには、まず、このような基本的な内容を抑えておければ問題ないと思います。

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セールスフォースはどういうユーザー向けなの?

ここまでで、セールスフォースができることについては説明しました。では、いったいセールスフォースはどんなユーザー(=企業)におすすめなのでしょうか。

それは、ある程度の規模を持ち、顧客との接点から自社の売上や市場分析までの、営業活動を一元的に管理したいと考えているユーザーにおすすめです。

繰り返しになりますが、セールスフォースは各分野に特化した複数のサービスの集合体です。もちろんSales Cloudだけ、Service Cloudだけといった、各サービス単体の導入でも課題の解決や業務の改善は十分可能です。しかし、セールスフォースの真価は複数サービスの同時活用にあります。

例えばService Cloudで顧客とのやり取りを効率化し、売上データはSales Cloud上で集約します。そして集約されたデータをMarketing Cloudに連携し市場の分析に活用し、さらなる拡大を目指すような複数サービスを同時活用するのです。そうすればセールスフォースの価値を最大限に引き出すことが可能となります。ビジネスの成長に応じて利用するプロセスを広げていく使い方も検討ができます。

複数のサービスを同時活用しようとした場合、導入の規模が大きくなります。よって必然的にユーザーの規模も、導入コストに見合ったものである必要が出てきます。導入に合わせた担当者の育成も欠かすことができません。

まとめ

「セールスフォースって何ができるの?日本一わかりやすく解説」と題して、ご紹介してまいりました。ここまで読んでくださった方は、「セールスフォース(Salesforce)というものは一体何なのか」「どういうことができるのか」「どういうユーザ(企業)に向いているのか」が、なんとなくでもご理解いただけたかと思います。日本一わかりやすく解説してきましたので!

ただ、本記事で触れているのはあくまで基本的な内容です。この記事を読んで「自分の会社がセールスフォースに向いているのか知りたい」「セールスフォースでできることについて、もっと詳しく教えてほしい」など、セールスフォースについて、より興味を持った方は、ぜひ弊社までご連絡ください。お客様の活用目的・方法にマッチした導入事例のご紹介も可能です。Salesforceの導入活用の成功に向けてのお手伝いができれば嬉しいです。

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